都市で着続けられるレインウェアについて
素材から生まれた問い
ナノファイバー素材は、
防水性や透湿性、通気性といった性能に加え、
微細な繊維の集合体であるからこそ生まれる、
柔らかさやしなやかさを備えています。
その素材特性を起点に考えたとき、
都市で着るレインウェアの最適解は、
従来のアウトドアレインウェアの延長だけでは
捉えきれないのではないか。
——そうした問いが、
このプロジェクトの出発点でした。
なぜ、都市でレインウェアなのか
都市では、
天候にかかわらず移動し、立ち止まり、
屋内と屋外を何度も行き来します。
雨の日だから特別な装備を選ぶ、
という発想よりも、
着ている服そのものが、
自然に天候へ対応できることのほうが、
都市の生活にはふさわしいのではないか。
私たちが向き合っているのは、
雨そのものではなく、
都市の日常の流れです。
機能を、どう成立させるか
防水性や透湿性といった機能は、
成立していて当たり前の前提です。
QURULIFABRICが重視したのは、
それらの機能を
どのように日常の中に自然に組み込むか、という点でした。
ナノファイバー透湿防水素材は、
雨を防ぐ性能を前面に押し出すのではなく、
日常の中で着用される衣服として、
軽さや柔らかさ、穏やかな着用感が立ち上がることを重視しています。
数値だけで完結するのではなく、
身体の感覚として無理なく受け取れること。
それが、都市で着続けられる条件だと考えています。
佇まいと動作の設計
都市では、
歩く、立ち止まる、座るといった動作が連続します。
その流れを妨げないこと。
着ていることを意識させすぎないこと。
レインウェアにありがちな
強いハリや主張のあるディテールを抑え、
日常の装いの延長として成立する佇まいを目指しました。
機能を備えながら、
それが前に出すぎないこと。
そのバランスを、設計の軸に置いています。
プロダクトとの関係
Nanofiber mountain jacketから始まり、
Coat、Pullover、Pantsへ。
すべてのプロダクトは、
「都市で着続けられること」を
共通の起点として設計しています。
素材の特性をどう捉え、
日常の中でどう成立させるか。
その姿勢が、
QURULIFABRICのものづくりです。